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政府原爆事故調査委員会最終報告 [Social Policy]

今朝,7月25日の朝日新聞の一面トップ記事が,「10都県でストロンチューム」だったのに,改めて「人災」としての副島原発事故への怒りがこみ上げてきました.

1番大量の放射能を放出したのは2号機だったそうですが,そこの職員が適切な処理をしないまま,12ボルト・バッテリーが届かないことに責めを被せていたのは心外極まります..

最終報告では次のように追加記述しています.
b)2 号機S/C 圧力・温度の監視
福島第一原発2 号機では、平成23 年3 月11 日の全電源喪失以降、原子炉隔離
時冷却系(RCIC)が作動していたものの、電源喪失により制御不能であり、い
つ停止するかも分からない状況にあった中で、同月12 日4 時頃以降、RCIC の
水源を復水貯蔵タンクから圧力抑制室(S/C)に切り替えた。しかし、電源喪失
によって残留熱除去系による冷却が期待できない場合に、このような運転方法を
長時間継続すると、S/C の圧力及び温度が上昇し、RCIC の冷却機能及び注水機
能が低下するほか、RCIC が機能しなくなった場合の次なる代替注水手段である
消防車を用いた消火系注水に必要な主蒸気逃し安全弁(SR 弁)による減圧操作
が困難になるなどのおそれがあった。したがって、S/C の圧力及び温度を継続し
て監視するとともに、あらかじめ消防車注水ラインを準備し、RCIC 停止を待た
ずに原子炉減圧操作を行う必要があったと考えられる。しかし、実際には、同月
14 日4 時30 分頃まで前記のような計測が行われず、速やかな代替注水が実施さ
れることもなかった。
他方、福島第二原発では、RCIC 作動中から、間断なく注水を実施することを
視野に入れ、S/C の圧力及び水温を監視しながら、段階的にSR 弁を開操作して
復水補給水系による注水を実施するなどの対応がとられた。
前記(a)で述べように、福島第一原発と福島第二原発では状況の違いはある
にせよ、福島第一原発における対処は福島第二原発におけるそれと比べて、適切
さが欠けていたと指摘せざるを得ない。

要するに十分に非常事態の対応を理解しないまま誤った操作を行い,福島第1原発最大の放射能拡散を引き起こし,いわゆるレベル7をもたらした元凶となったモノです.

報告書に書かれてはいませんが,1説では,2号機では爆発で格納容器に破損が生じ,メルトダウンからメルト・スルーを起こして,地下800mに達しているといわれます.それはいわゆる廃炉処理をきわめて非現実的にするものです.

危機対応能力の脆弱性
今回のシビアアクシデントに対する東京電力社員の対処・対応を検証していくと、
自ら考えて事態に臨むという姿勢が十分ではなく、危機対処に必要な柔軟かつ積極
的な思考に欠ける点があったと言わざるを得ない。このことは、個々人の問題とい
うよりは、東京電力がそのような資質・能力の向上を図ることに主眼を置いた教育
訓練を行ってこなかったことに問題があったと言うべきであろう。更に問題を遡っ
ていくと、東京電力を含む電力事業者も国も、我が国の原子力発電所では深刻なシ
ビアアクシデントは起こり得ないという安全神話にとらわれていたがゆえに、危機
を身近で起こり得る現実のものと捉えられなくなっていたことに根源的な問題があ
ると思われる。
東京電力には、原子力安全に関し一次的な責任を負う事業者として、これまでの
教育・訓練の内容を真摯に見直し、原子力に携わる者一人一人に対し、事故対処に
当たって求められる資質・能力の向上を目指した実践的な教育・訓練を実施するよ
う強く期待する。

と安全神話に安住してリスク管理教育を怠ってきた東京電力や関係機関を厳しく批判しています.
過酷事故に備えた訓練などは,これからは必須の要件だといえます.

また書き足すことがアルかも知れませんが,今回はこれだけで止めます.

 

 


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